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熊本 阿蘇ツーリング kumamoto aso touring

修学旅行で行ったことのある阿蘇山をいつかは自分のバイクでも走ってみたかった。フェリーは南港発大分行きをとることができず、しかも帰りの大分発南港行きフェリーはタイミング悪くドック入りで何と運休。やむなく志布志往復でとった。九州での距離感がよく分からなかったものの鹿児島出発ではタンデムでツーリングするにはスケジュール的にハードな予感。本当は高千穂峡にも行きたかったが近そうでもそこまではやっぱムリぽ。それはまた今度の楽しみにとっておいて阿蘇へのツーリングだけでも価値がありそうなので、とにかく行ってみよーう。

2008年10月10~13日

ツーリング1日目 大阪南港 ≫ 志布志港 2008年10月10日

熊本 阿蘇ツーリング地図1 大阪南港 鹿児島県 志布志港 宮崎 大分 福岡 佐賀 長崎 さんふらわあ フェリー

大阪南港 17:55発

去年の四万十川ツーリングでフェリーにハマったものの宿泊が必要なフェリーの利用は今のところ年1回ペース。乗船すると「さんふらわあ」のテーマソングが延々と流れていて、どっかのおっさんがツラれて歌っていたのが微笑ましい。往路は波も穏やかでほとんど揺れずに快適な船旅を楽しめた。

連休前の金曜日なのかバイクは数える程しかいない。仕事のある人にとってこの時間帯発に乗船するのは難しいのかも。

利用便:ダイヤモンドフェリー

大阪南港発志布志行きのさんふらわあと乗船待ちのバイク  
大阪南港発志布志行きの「さんふらわあ・きりしま」と乗船待ちのバイク。これから天候が悪くなりそうな大阪からしばし退避。
 
 
往路のさんふらわあ「きりしま」1等A室
さんふらわあ「きりしま」1等A室の様子。
さんふらわあ船内廊下の時計の形
船内の廊下に備え付けられている時計。形が面白かったので撮ってみた。
さんふらわあに設置されているメダルと打刻機
フロント横に設置されていたメダルと打刻機。最近あまり見かけない古典的なデザインはある意味興味深い。昔はダイヤル式もあったような。
さんふらわあに設置の自販機
さんふらわあに設置された自販機。普通の人なら夕食のバイキングで十分だが、焼きおにぎりやカラアゲ、フライドポテトなどもあり、これで空腹の心配をする必要はなさそう。
さんふらわあの分煙機付喫煙室
分煙機のある設備十分な喫煙室。ここで持ち込みの夕食をとる人達も増えてきたので席を譲ることにした。
さんふらわあ夕食バイキングの一部
盛りつけに品がないが雰囲気はまぁこんな感じ。バイキングだからかメニューによっては味が濃かったり薄かったりとバラツキ気味だがお腹いっぱいまで食べられるレベル。味自体は今どきの道の駅の方が調っているのかも。
 

ツーリング2日目 志布志港 ≫ 阿蘇山 ≫ 大観峰 ≫ 界ASO 2008年10月11日

熊本 阿蘇ツーリング地図2 熊本県 至福岡I.C. 至えびのJct 九州自動車道 熊本I.C. R57 R325 熊本県道111 阿蘇登山道路吉田線 阿蘇山 阿蘇パノラマライン 烏帽子岳 草千里ヶ浜 米塚 杵島岳 往生岳 熊本県道11 やまなみハイウェイ 熊本県道45 荘蜉マ峰 R212 R442 界ASO 大分県 宮崎県

志布志港 08:55着

いよいよ鹿児島県の志布志港に入港。
地図では省略したが、ここから高速に乗るまでがまた遠い。

R220→鹿児島県道65号線(南之郷志布志線)→R222→R10→都城I.C.

志布志港から都城I.C.までは約45km程度だが所要時間は休憩も入れて2時間を予定した。

志布志港近くの枇榔島
枇榔島を左手に見ながらの入港となる。
 
 

鹿児島県道65号 南之郷志布志線
09:37

雰囲気が良いのは最初だけだったが、これから始まるツーリングの気分を盛り上げてくれた。後はごく普通の県道風景が続くので動画はさわりだけのご紹介。

機材Data
・マジェスティYP250
・タンデムライド

 
 

緑川パーキングエリア 13:11

九州自動車道にある緑川P.A.(上り線)でウマそーなラーメンを発見!予定通り寄ってみることに。能書きによると豚肉ともやしをごま油で炒めたものをトッピングしたボリュームたっぷりのラーメンとのこと。海苔もコッテリも大好きなので結構イケた。晩ご飯のためにセーブしとておきたかったがそんなことはすっかり忘れて汁まで完食してしまった。

緑川P.A.(上り線)の坂本ラーメン : 630円

緑川P.A.(上り線)の坂本ラーメン  
緑川P.A.(上り線)の坂本ラーメンは食べ応えのあるこってり系。普通な定食系を選ぶよりも地方独特のメニューを選んだ方が食を楽しめるかも。
 
 

阿蘇登山道路吉田線 14:57

R325から阿蘇登山道路吉田線に入って10分も走れば阿蘇山らしい光景に出合える。

時間が限られていたのでメジャーな阿蘇登山道路赤水線から登った方がイイのか阿蘇登山道路吉田線から登るか迷ったが、地図を見るとこの吉田線の道の方がウネウネしていたので自然とこちらを選択。

志布志港を出発してからここまで約6時間と長かったので休憩がてらしばらくボーっと眺めてしまった。

阿蘇登山道路吉田線からの風景  
阿蘇登山道路吉田線から入って最初の風景。この短い草が阿蘇山らしく、まさに緑の絨毯といった美しい景色が広がる。
 
 

阿蘇登山道路吉田線
15:02

山頂付近までの様子。あちこちに撮影やビューポイントが豊富にあり、止まりきれないので、だらーっとツーリング風の動画でご紹介。横風が強かったのでフラフラになってますがっ。

峠好きさんもここはひとつのんびりと景色を楽しんだ方がイイのかも。

 
 

阿蘇山頂 15:17

到着するも普段の行いが悪かったのか火山ガスによる通行止めとなっていた。入口には「全面規制中」の文字。

残念ながら今回ツーリングメインの山頂の光景を見ることができず、かといってガスが晴れるまでここで時間をつぶすわけにもいかない。近くにタクシーが止まっていたのでこの辺りの観光スポットを尋ねてみたところ大観峰を勧められた。早く宿に着いてゆっくりしたかったが折角なので大観峰に行ってみることにした。

阿蘇山頂への入口はゲートで封鎖中  
阿蘇山頂への入口はゲートで封鎖されていた(画像はビデオキャプチャーのもの)。
 
 
阿蘇山西巌殿寺奥之院の風景
山頂までは行けなかったので阿蘇山西巌殿寺奥之院をパチリ。
阿蘇山西巌殿寺奥之院辺りの山々の眺め
西巌殿寺奥之院辺りから阿蘇の山々の眺め。
 

阿蘇草千里ヶ浜と烏帽子岳 15:37

ここも写真に収まりきれないほど広大な景色。

高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳、根子岳を総称して阿蘇山と呼ぶとは知らなかった。草千里ヶ浜を歩いてみたり行ける道を隅々まで走ってみたりと、今度はもっと時間をかけてゆっくりと回ってみたい。

近くにヘリコプター遊覧もあったので高い所がOKな人は乗ってみるのもテ。

阿蘇草千里ヶ浜の水辺と烏帽子岳  
阿蘇草千里ヶ浜の水辺。やっぱり阿蘇へ来て良かったと思わせてくれる。後に見えるは烏帽子岳。
 
 
草千里ヶ浜より阿蘇中岳火口からの噴煙
草千里ヶ浜からも阿蘇の中岳火口の噴煙が望める。
阿蘇草千里ヶ浜にてマジェスティYP250
たまには愛車をパチリ。阿蘇草千里ヶ浜にてマジェスティYP250と。メーターバイザー上部にはビデオカメラを設置。
 

米塚 15:47

米塚は阿蘇のシンボル的存在。

意図的に作成したかのような均衡のとれた形のキレイな山が短い草で被われていると思わずナデナデしてみたくなるほどプリティ。神話的には食糧飢饉に面した民を阿蘇の神様が救うために空から米を降らした跡とのことだが、実は隠れピラミッドとのウワサも昔あったような。

阿蘇パノラマラインからの米塚  
阿蘇パノラマラインから見た米塚。
 
 

杵島岳 15:48

杵島岳は阿蘇パノラマラインを挟んで米塚と反対側にある。これもまたエチゼンクラゲのようでキモカワ系。

阿蘇パノラマラインからの杵島岳  
阿蘇パノラマラインから見た杵島岳。
 
 

往生岳 15:49

往生岳は杵島岳のお隣さん。
もっと緑一色の時期にも見てみたい。

阿蘇パノラマラインからの往生岳  
阿蘇パノラマラインから見た往生岳。
 
 

阿蘇パノラマライン
15:50

草千里ヶ浜辺りからの下りの様子。途中牛が道路をのんびり歩いていて道路が意外とフンだらけ(路面が茶色い所)。走っているとランダムに出てくるのでタンデムではよけるのが結構難しい。

それでも雄大な阿蘇の山々を見ながらのツーリングはやっぱ最高!

 
 

大観峰 16:55

R57から熊本県道11号線やまなみハイウェイを北上し、熊本県道45号線に入りしばらく行った案内板の所で左折すると売店もある駐車場に到着。米塚辺りからだと所要時間は約1時間程度。門限が5時までとゲートが閉まりかけていたので行く予定のある人はお早めにどーぞ。

ちなみに展望台から横たわったお釈迦様を撮影するにはデジタルカメラの広角側18mmでやっと入るぐらい(この画像の左右は少しカットした)だったので、できることなら広角も写せるカメラを持参した方が良いと思われる。普通のデジカメでは「入んなーい」という声が方々から聞かれた。

大観峰展望台からの阿蘇五岳  
大観峰から阿蘇五岳を望むとお釈迦様が横たわっているように見える。向かって左側が顔で右側が足の方。顔の部分は根子岳、胸の辺りが高岳、お腹が中岳、腰の辺りが烏帽子岳、杵島岳といった構成。阿蘇って見所満載!
 
 
大観峰のお釈迦様から反対側の風景
大観峰の横たわったお釈迦様とは反対側の風景。
熊本県道45号線の幻想的な草原
大観峰に来る途中の熊本県道45号線には幻想的な草原が広がる。
 

熊本県道45号線~11号線やまなみハイウェイ
17:16

大観峰を後にし、夕暮れの県道45号線から県道11号線を通って宿を目指す。この道も走っていて気持ちがいい道。

I.Sスイッチの動作の様子も記録されているので興味のある人は聞き耳を立てながらどーぞ)

 
 

界ASO 17:33

阿蘇山や大観峰にも寄り道観光しながらではあるが志布志港から約9時間半かけてやっと今回のお宿、界ASOに到着。全室離れで、それぞれに露天風呂が設置されており、お忍びにも利用できそうな造り。

タンデムツーリングなこともあるが予想通りハードなツーリングだったのでここでの料理やお風呂が楽しみ!

界ASO 公式HP

界ASOの入口  
界ASOの入口。ちょうど夕日に照らされていた。
 
 
デザインされた暖炉
ロビーにあるソファの前にはデザインされた暖炉があり、喫煙はここでできる。
フロントとロビーとデザインされた竹
デザインされた竹が飾られているフロントとロビー。
高い天井のあるリビング
通された部屋はBタイプ。高い天井のリビングは居心地がいい。
篝火のある露天風呂
川のせせらぎとお湯の流れる音が阿蘇の無音に心地よく響く。いつまでも入っていたくなる露天風呂。
内風呂はジェットバス
内風呂は足が伸ばせるジェットバスがある。
RENのアメニティーグッズ
アメニティーグッズはREN。このシャンプーやリンスを使うとヘルメットを脱いでも髪型があまり崩れなかったのにはちょっとビックリ。女性ライダーにお勧めしたい。
 
リビングにあるテレビ
リビングにあるテレビの奥がベッドルームでその隣が和室。
ベッドルーム
フカフカで気持ちの良いベッド。
和室
物書きができそうなぐらい静寂な和室。都会での生活や日常のストレスを忘れて無になれる和の空間。
 
夕食の献立
夕食の献立。
温々海老芋のとろろ
温々海老芋のとろろ。
秋の八寸盛り
秋の八寸盛り。真ん中のサンマを肝で味付けしたお寿司はコクがあって美味。
松茸の土瓶蒸し
松茸の土瓶蒸し。このあたりで乾杯したシャンパンの酔いが回ってブレブレに。
天然鰤の造り
天然鰤の造り。
壱岐牛の炭火焼き又は伊勢海老のバター焼き
壱岐牛の炭火焼き又は伊勢海老のバター焼き。撮影を忘れて一切れ食べてしまっている。
 
もっちり栗茶巾
もっちり栗茶巾。馬刺しの大トロを追加注文したが食べるのに夢中でここでも撮影を忘れる。食べながら写真を撮り続けるのは難しい。
天ぷら
天ぷら。初体験の辛子蓮根をおいしく頂けたのはついてるのかも。でもオクラはパス。
九州水炊き風つくね鍋
九州水炊き風つくね鍋。さっぱりさわやかな味付。
雑炊
先ほどの九州水炊き風つくね鍋を使った雑炊か栗ごはんかを選べる。
柚子アイスとカステラ
柚子アイスとカステラ。ブランデーでフランベされたが予想外に上がった炎にビビってブレブレに。なのでこれは点火前の画像でサムネイルが炎の画像。
いなりずしのおみや
いなりずしのおみやを夕食後に手渡される。もうお腹いっぱいだが食べてみるとジューシーなおいなりさん。皮をひっくり返しているのは初めて見るかも。ちなみにこれで一人分。
 
客室側からの本館
客室側からの本館。夜の風景を撮っているとホテルから声をかけられ写真は送ることとなった。
夜の客室
夜の客室。そろそろ部屋でゆっくりしよう。
 

ツーリング3日目 界ASO ≫ 志布志港 2008年10月12日

熊本 阿蘇ツーリング地図3 界ASO R442 熊本県道11 やまなみハイウェイ R57 阿蘇山 九州自動車道 熊本I.C. 至福岡I.C. 至えびのJct 熊本県 大分県 宮崎県

界ASOの翌朝 07:25

そのまま寝てしまえそうな広めのソファは居心地が良かった。本来ならばもっとゆっくりしたいところだが8時出発を予定していたので名残惜しいが出発の準備を整えて朝食をとりに本館へ。

結局朝食に1時間程要したので8時半頃出発。

リビングのソファ  
リビングのソファは広くて居心地がよい。
 
 
レストランから見える阿蘇の山と雲海
雲海で覆われた神秘的な阿蘇の山を見ながら食事ができる。紅葉も少し色づき始めた。
朝食の献立
朝食の献立。
温菜スープ
温菜スープ。あっさりなのに味がしっかりしているので美味しくいただける。
朝食のメイン
朝食のメイン。
旬のフルーツ盛り
旬のフルーツ盛り。
 

霧島サービスエリア 12:43

昼食は宮崎自動車道の霧島S.A.(下り線)にあった霧島ラーメン。味は見た目よりあっさり系のとんこつスープ。

話は変わってこのサービスエリアに来る前の小林I.C.出口が大渋滞していた。聞けばこの時期生駒高原のコスモスが見頃とのこと。

霧島S.A.(下り線)の霧島ラーメン:580円

霧島S.A.(下り線)の霧島ラーメン  
霧島S.A.(下り線)の霧島ラーメンはあっさり系のとんこつスープ。
 
 

志布志港 15:00

界ASOを出発してから休憩込みで約6時間半かけて到着。少し遠かったので心配だったが何とか早めに到着することができた。出航時間は17時なのだが早めに乗船できるので1時間前の到着を目指していた。

昨日のR57は空いていたが、この日は連休のため反対方向の阿蘇山方面へ向かう車で渋滞しており、帰路でも阿蘇山見物したかったものの寄らなくて正解だった。

この志布志港周辺の案内板はショボイく、ちょっと分かりにくいので地図などでよく調べてから行った方が良さそう。

さんふらわあ出航待ちのマジェスティYP250  
さんふらわあ「さつま」出航待ちのマジェスティYP250。高速タンデムはしんどいがよく頑張ってくれました。
 
 
さんふらわあデッキからの志布志フェリーターミナル
さんふらわあデッキからの志布志フェリーターミナル。何の変哲もないがこんな雰囲気。
さんふらわあ「さつま」の特等室
さんふらわあ「さつま」の特等室。やっぱ部屋でゆっくりできるのはイイ。
さんふらわあ「さつま」の夕食バイキング
さんふらわあ「さつま」の夕食バイキング。行きと比べて盛りつけが少しお上品に。笑
 

ツーリング4日目 志布志港 ≫ 大阪南港 2008年10月13日

熊本 阿蘇ツーリング地図4 福岡 大分 佐賀 長崎 宮崎 鹿児島県 さんふらわあ 志布志港 フェリー 大阪南港

大阪南港 07:40着

約15時間の船旅もそろそろ終わりに。フェリーを利用したツーリングは楽なのだが、行き先や発着時間の選択肢が少ないのがツラいところ。船内やシステムにはちょっと時代を感じた。

この日は祝日の早朝到着。遠くの人は更に移動する時間もありそうだし、近くの人はほぼ1日分ゆっくりできそう。

完。

大阪南港入港  
大阪南港入港。いつもの見慣れた風景に帰ってきてしまった。
 
 
さんふらわあのモーニングセット
往路で利用した朝食バイキングよりも部屋でゆっくりとコーヒーを飲みたかったのでモーニングセットを選択。
さんふらわあ「さつま」の展望デッキ
さんふらわあ「さつま」の展望デッキ。7時40分到着の便で開放は7時からと利用しがたいのにこんなにスペースが。
さんふらわあ「さつま」の展望サロン
展望サロンの左側を同じ位置から撮影。建造当時は賑わいを見せたのかサロンとして利用されていたような形跡が。
 

おまけ

ツーリングマップルの表紙のようにカッコ良く写真を撮りたかったのだが何かが違う図。帰ってからこの画像を見て吹いたww

前々から知ってはいたが今回の阿蘇ツーリングで初めてツーリングマップルを買った。

ツーリングマップルの表紙風  
広大な風景を制覇したライダーをイメージしたが、異星人が迷い込んだような図になってしまった。