修学旅行で行ったことのある阿蘇山をいつかは自分のバイクでも走ってみたかった。フェリーは南港発大分行きをとることができず、しかも帰りの大分発南港行きフェリーはタイミング悪くドック入りで何と運休。やむなく志布志往復でとった。九州での距離感がよく分からなかったものの鹿児島出発ではタンデムでツーリングするにはスケジュール的にハードな予感。本当は高千穂峡にも行きたかったが近そうでもそこまではやっぱムリぽ。それはまた今度の楽しみにとっておいて阿蘇へのツーリングだけでも価値がありそうなので、とにかく行ってみよーう。
2008年10月10~13日
去年の四万十川ツーリングでフェリーにハマったものの宿泊が必要なフェリーの利用は今のところ年1回ペース。乗船すると「さんふらわあ」のテーマソングが延々と流れていて、どっかのおっさんがツラれて歌っていたのが微笑ましい。往路は波も穏やかでほとんど揺れずに快適な船旅を楽しめた。
連休前の金曜日なのかバイクは数える程しかいない。仕事のある人にとってこの時間帯発に乗船するのは難しいのかも。
利用便:ダイヤモンドフェリー
いよいよ鹿児島県の志布志港に入港。
地図では省略したが、ここから高速に乗るまでがまた遠い。
R220→鹿児島県道65号線(南之郷志布志線)→R222→R10→都城I.C.
志布志港から都城I.C.までは約45km程度だが所要時間は休憩も入れて2時間を予定した。
雰囲気が良いのは最初だけだったが、これから始まるツーリングの気分を盛り上げてくれた。後はごく普通の県道風景が続くので動画はさわりだけのご紹介。
機材Data
・マジェスティYP250
・タンデムライド
九州自動車道にある緑川P.A.(上り線)でウマそーなラーメンを発見!予定通り寄ってみることに。能書きによると豚肉ともやしをごま油で炒めたものをトッピングしたボリュームたっぷりのラーメンとのこと。海苔もコッテリも大好きなので結構イケた。晩ご飯のためにセーブしとておきたかったがそんなことはすっかり忘れて汁まで完食してしまった。
R325から阿蘇登山道路吉田線に入って10分も走れば阿蘇山らしい光景に出合える。
時間が限られていたのでメジャーな阿蘇登山道路赤水線から登った方がイイのか阿蘇登山道路吉田線から登るか迷ったが、地図を見るとこの吉田線の道の方がウネウネしていたので自然とこちらを選択。
志布志港を出発してからここまで約6時間と長かったので休憩がてらしばらくボーっと眺めてしまった。
山頂付近までの様子。あちこちに撮影やビューポイントが豊富にあり、止まりきれないので、だらーっとツーリング風の動画でご紹介。横風が強かったのでフラフラになってますがっ。
峠好きさんもここはひとつのんびりと景色を楽しんだ方がイイのかも。
到着するも普段の行いが悪かったのか火山ガスによる通行止めとなっていた。入口には「全面規制中」の文字。
残念ながら今回ツーリングメインの山頂の光景を見ることができず、かといってガスが晴れるまでここで時間をつぶすわけにもいかない。近くにタクシーが止まっていたのでこの辺りの観光スポットを尋ねてみたところ大観峰を勧められた。早く宿に着いてゆっくりしたかったが折角なので大観峰に行ってみることにした。
ここも写真に収まりきれないほど広大な景色。
高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳、根子岳を総称して阿蘇山と呼ぶとは知らなかった。草千里ヶ浜を歩いてみたり行ける道を隅々まで走ってみたりと、今度はもっと時間をかけてゆっくりと回ってみたい。
近くにヘリコプター遊覧もあったので高い所がOKな人は乗ってみるのもテ。
米塚は阿蘇のシンボル的存在。
意図的に作成したかのような均衡のとれた形のキレイな山が短い草で被われていると思わずナデナデしてみたくなるほどプリティ。神話的には食糧飢饉に面した民を阿蘇の神様が救うために空から米を降らした跡とのことだが、実は隠れピラミッドとのウワサも昔あったような。
杵島岳は阿蘇パノラマラインを挟んで米塚と反対側にある。これもまたエチゼンクラゲのようでキモカワ系。
往生岳は杵島岳のお隣さん。
もっと緑一色の時期にも見てみたい。
草千里ヶ浜辺りからの下りの様子。途中牛が道路をのんびり歩いていて道路が意外とフンだらけ(路面が茶色い所)。走っているとランダムに出てくるのでタンデムではよけるのが結構難しい。
それでも雄大な阿蘇の山々を見ながらのツーリングはやっぱ最高!
R57から熊本県道11号線やまなみハイウェイを北上し、熊本県道45号線に入りしばらく行った案内板の所で左折すると売店もある駐車場に到着。米塚辺りからだと所要時間は約1時間程度。門限が5時までとゲートが閉まりかけていたので行く予定のある人はお早めにどーぞ。
ちなみに展望台から横たわったお釈迦様を撮影するにはデジタルカメラの広角側18mmでやっと入るぐらい(この画像の左右は少しカットした)だったので、できることなら広角も写せるカメラを持参した方が良いと思われる。普通のデジカメでは「入んなーい」という声が方々から聞かれた。
大観峰を後にし、夕暮れの県道45号線から県道11号線を通って宿を目指す。この道も走っていて気持ちがいい道。
(I.Sスイッチの動作の様子も記録されているので興味のある人は聞き耳を立てながらどーぞ)
阿蘇山や大観峰にも寄り道観光しながらではあるが志布志港から約9時間半かけてやっと今回のお宿、界ASOに到着。全室離れで、それぞれに露天風呂が設置されており、お忍びにも利用できそうな造り。
タンデムツーリングなこともあるが予想通りハードなツーリングだったのでここでの料理やお風呂が楽しみ!
そのまま寝てしまえそうな広めのソファは居心地が良かった。本来ならばもっとゆっくりしたいところだが8時出発を予定していたので名残惜しいが出発の準備を整えて朝食をとりに本館へ。
結局朝食に1時間程要したので8時半頃出発。
昼食は宮崎自動車道の霧島S.A.(下り線)にあった霧島ラーメン。味は見た目よりあっさり系のとんこつスープ。
話は変わってこのサービスエリアに来る前の小林I.C.出口が大渋滞していた。聞けばこの時期生駒高原のコスモスが見頃とのこと。
界ASOを出発してから休憩込みで約6時間半かけて到着。少し遠かったので心配だったが何とか早めに到着することができた。出航時間は17時なのだが早めに乗船できるので1時間前の到着を目指していた。
昨日のR57は空いていたが、この日は連休のため反対方向の阿蘇山方面へ向かう車で渋滞しており、帰路でも阿蘇山見物したかったものの寄らなくて正解だった。
この志布志港周辺の案内板はショボイく、ちょっと分かりにくいので地図などでよく調べてから行った方が良さそう。
約15時間の船旅もそろそろ終わりに。フェリーを利用したツーリングは楽なのだが、行き先や発着時間の選択肢が少ないのがツラいところ。船内やシステムにはちょっと時代を感じた。
この日は祝日の早朝到着。遠くの人は更に移動する時間もありそうだし、近くの人はほぼ1日分ゆっくりできそう。
完。
ツーリングマップルの表紙のようにカッコ良く写真を撮りたかったのだが何かが違う図。帰ってからこの画像を見て吹いたww
前々から知ってはいたが今回の阿蘇ツーリングで初めてツーリングマップルを買った。